3歳の菜月を走る姿を見るといつも思い出す風景がある。それは池袋サンシャインの噴水広場の前で遊ぶ女の子の姿である。
たぶん3歳ほどだと思ったその女の子はとても愛らしくはしゃいでいた。
当時4歳だった晴彦のそれとは違う。晴彦はもっと直線的にびゅーんといって、どかっとぶつかって、立ち止まったと思えばまたびゅーんを走り出す。
女の子はころころと走るんだなと直感的に思った。同時にこの菜月もこうなると思うととても楽しみになった。
いつのまにか菜月は3歳になっていた。あ、そうだと思って菜月をみると、ころころではく、ヒラヒラと走る。これはこれでいい。これが菜月。
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